マラセチア性皮膚炎
皮膚病の症状として『皮膚の赤み・かゆみ・脱毛』などが挙げられますが、原因は、簡単に分類すると①細菌・カビ(真菌)・寄生虫などの感染によるトラブル、②アレルギーによるトラブル、③ホルモンバランスによるトラブル、④その他の原因に分けられます。
今回は、①カビが原因の真菌(マラセチア)性皮膚炎について書きます。
真菌(マラセチア)性皮膚炎の原因となるカビ(マラセチア)は、耳道、口周囲、肛門周囲などに正常でも少数存在する酵母様のカビです。
しかし、このカビ(マラセチア)が過剰に増殖することによって、皮膚の赤み、かゆみが起きていきます。
治療方法は、カビ(マラセチア)に効果のある抗真菌剤の内服薬、外用薬を用いたり、抗真菌剤を含む薬用シャンプーを使用します。
抗真菌剤を使用しても、皮膚の赤み・かゆみがある場合や、一旦完治するが、抗真菌剤をやめるとすぐに繰り返して皮膚炎になる場合には、基礎疾患としてアトピー、食物アレルギーや、ホルモンバランスによるトラブルが起きていないか検査する必要があります。