呼吸器科

こんな症状はありませんか?

  • 苦しそう
  • 息が荒い
  • 呼吸が苦しそう
  • 咳が止まらない
  • えずく
  • 開口呼吸
  • いびきがひどい

このような症状がみられたら、
呼吸器科の病気の可能性があります!

主な呼吸器科の病気・疾患

犬伝染性気管支炎(CIRD)

犬伝染性気管支炎(CIRD)は、犬の呼吸器感染症の一つであり、主にウイルスや細菌によって引き起こされます。
感染の主要な原因は、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、レプトスピラ細菌、マイコプラズマ、バクテロイデスなどです。
犬伝染性気管支炎は、犬舎鼻炎や犬インフルエンザなどの他の呼吸器感染症と共存することがよくあります。
症状には、咳、くしゃみ、鼻水、咽頭痛、発熱などがあります。重症化すると、呼吸困難や食欲不振などの症状も現れることがあります。
診断には、臨床症状と臨床検査(血液検査、X線検査、呼吸器試験など)が用いられます。
治療には、抗生物質、抗ウイルス薬、消炎薬などが使用されます。また、充分な休息、栄養補給、適切な水分補給が重要です。重症の場合は入院治療が必要になることもあります。

気管虚脱

気管虚脱は、気管の軟骨が弱くなり、気管が狭くなるまたは崩壊する病気です。これにより、犬の呼吸が困難になります。気管虚脱は一般的に、年をとった小型犬や特定の品種(例:チワワ、ポメラニアン、プードルなど)によく見られますが、他の犬種でも発生することがあります。症状には、咳、喘鳴、呼吸困難、活動時の喉のコラプス、緊急時に喉の押し上げなどが含まれます。これらの症状は、特に興奮や活動時に顕著に現れることがあります。診断には、症状の観察、体格検査、X線検査、気管内視鏡検査などが含まれます。治療には、薬物療法、外科手術、気管支拡張器具の使用などがあります。手術は気管の支持を強化することが目的であり、軟骨を支えるためのプロテーゼの挿入や、気管に支持を提供するための外科的な手術が行われることがあります。

肺炎

肺炎は、肺の組織に炎症が生じる病気です。通常、細菌、ウイルス、真菌、原虫などが原因となって起こります。
犬の肺炎は、外部からの病原体の侵入や呼吸器系の他の病気から発生することがあります。
また、外傷や異物の吸引、免疫不全などが要因として関与することもあります。
肺炎の症状には、発熱、咳、くしゃみ、呼吸困難、食欲不振、活動量の低下などが含まれます。重症の場合、呼吸困難やシアンーゼのような症状が現れることもあります。肺炎は重篤な病気であり、早期の診断と適切な治療が必要です。治療は、原因に応じて抗生物質や抗真菌薬、抗ウイルス薬などを用いた薬物療法が行われます。
また、対症療法として、酸素療法や輸液療法が行われる場合もあります。重症の場合は入院治療が必要となることがあります。

主な呼吸器科の病気・疾患

膿胸

膿胸は、胸腔内に膿が蓄積する病気です。通常、胸膜炎や肺炎などの病気が原因となって生じます。膿胸は、外傷や外科手術の合併症、胸腔内の腫瘍、心臓疾患、感染症などが原因として挙げられます。
猫の膿胸の症状には、呼吸困難、咳、口呼吸、食欲不振、体重減少などが含まれます。また、膿が胸腔内に蓄積することで胸部の膨隆や痛みを伴うこともあります。症状の重さや進行度によっては、急性または慢性の膿胸となることがあります。
診断には、獣医師が臨床症状を評価し、胸部X線や超音波検査、胸腔穿刺によって胸腔内の液体を調べることが行われます。治療には、原因に応じて抗生物質や抗真菌薬、抗炎症薬が使用されます。また、膿を排出するために胸腔穿刺や胸腔ドレナージが行われる場合もあります。

上部気道感染症

上部気道感染症は、主に鼻腔や咽頭などの上部気道に感染が生じる病気です。これには、鼻道炎、副鼻腔炎、咽頭炎などが含まれます。
病原体としては、ウイルス(特にヘルペスウイルスやカリシウイルス)、細菌、真菌などが関与することがあります。
症状には、くしゃみ、鼻水、鼻づまり、くしゃみ、咳、くしゃみ、食欲不振、体重減少などが挙げられます。また、口臭や咳き込み、呼吸困難なども見られる場合があります。診断は、臨床症状や検査で行われます。
治療は、原因によって異なりますが、抗生物質や抗炎症薬、抗ウイルス薬などの薬物療法が一般的です。また、鼻腔や咽頭の洗浄、加湿、栄養補給などの対症療法も行われる場合があります。重篤な場合は、入院治療や酸素療法が必要となることもあります。

喘息

喘息は、慢性的な気道の炎症によって引き起こされる呼吸器系の疾患です。
気道の炎症により気道が収縮し、呼吸が困難になります。これは、猫の免疫系が異常反応を起こし、気道の粘膜が過剰に反応することによって引き起こされます。症状には、咳、ゼイゼイ音、呼吸困難、くしゃみ、喘鳴、口呼吸、嘔吐、食欲不振などが含まれます。
猫が苦しんでいる場合、普段よりも息苦しそうに見えることがあります。喘息の原因は様々で、アレルギー、気道感染、ストレス、喫煙などが関与することがあります。また、特定の刺激物質に対する過敏性がある場合もあります。
診断は、症状の観察、体格検査、血液検査、レントゲン検査、気管支内視鏡検査などを通じて行われます。治療には、気道の炎症を抑えるための抗炎症薬や気管支拡張薬、抗アレルギー薬、抗生物質が使用されることがあります。また、環境の改善やアレルゲンの除去、ストレスの軽減などの管理も重要です。

UMEZONO’S
呼吸器科治療の3つの特徴

  1. 動物たちの身体の負担に配慮した検査

    呼吸器の異常を疑う場合、まずはレントゲンを撮って肺や気管などの確認を行います。
    肺炎などの炎症の疾患を疑う場合、血液検査を行うこともあります。
    呼吸状態が重篤な子には、レントゲン検査より呼吸に負担をかけにくいエコー検査を用いて肺を評価するような検査も取り入れています。

  2. 全身もケアしながらの治療

    呼吸器疾患の治療の場合、生涯にわたり薬を飲んだ方が良い場合も少なからずあります。
    その際に肺や気管だけにとらわれることなく、血液検査などで状態を把握していくことで、利尿剤などによる腎臓への負担なども考慮し、食事の適正化など多角的な視点を持ちながら治療をしています。

  3. 緊急時にも安心の体制

    当院には酸素吸入装置が複数あり、緊急時にもすぐに動物の体に酸素を供給することが可能です。
    また、パルスオキシメーターを用いて酸素が身体に足りているかモニタリングを行うことで治療反応を適切に確認します。そうすることで、確実な治療を行うことができます。

診療の流れ

受付・問診

受付していただきましたら、スタッフから問診させていただきます。呼吸状態や咳などのご様子をお伺いしたり、状態を拝見させていただきます。
来院時やお待ちいただいている間にぐったりしたり呼吸が早い時には先に酸素室でお預かりや先に処置をさせていただきますので、お気軽にスタッフにお声がけください。

身体検査

聴診をしっかり行い、心臓に雑音がないか、不整脈がないか、呼吸音に異常がないかなど確認していきます。
身体全体の視診や触診もさせていただき、心不全の兆候や他の異常がないか確認をしていきます。

検査

問診や身体検査から状態に応じてレントゲン検査、超音波検査、血液検査などをお勧めさせていただきます。
呼吸状態が悪い場合は、酸素を吸入させながら検査をおこなったり、状態を安定させる治療をして落ち着いてから検査をしていく場合もございます。

検査結果の説明・治療方針のご相談

検査結果から、どのような心臓の疾患があり、どの様な治療が必要になるのかなどご説明させていただきます。

お会計・次回の予約

お会計、お薬のお渡しは受付にてさせていただきます。次回の診察日は状態に応じて数日後から1ヵ月を目安にお伝えさせていただきます。

診療料金

検査費用
レントゲン検査 4,840円〜
PCR検査 16,500円〜
治療費用
咳に対しての内科治療(飲み薬) 2,200円〜(2種類:1週間分)

※価格は全て税込表示となっております。

症例紹介