受付・問診
問診票の内容や実際の症状について、スタッフより確認させていただきます。
歯周病は、歯周病病原菌により歯の周りに異常が起こる病気です。口臭、歯肉が腫れる、などの症状が見られ、最悪の場合、歯が抜ける、顎の骨が折れる、といったことも起こります。また、歯周病病原菌は心臓、腎臓、肝臓などよ臓器にも悪影響を及ぼすので、健康管理の一環としても歯周病を治療することは重要になってきます。
犬の歯石除去には、全身麻酔が必要となります。当院では、全身麻酔での歯石除去を行う前に、全身の血液検査を実施します。(特に腎臓の機能の低下が認められないか検査します)また、歯周病が重度の場合には、事前に全身麻酔下で、歯科のレントゲン検査を実施して、抜歯も必要かどうか検査します。適切な麻酔管理の下、丁寧な歯科処置を行います。また、歯科処置後も歯周病の予防効果のあるお薬の使用をおすすめしております。
根尖膿瘍は、歯の根本に菌が入ることで、歯の根本に膿が溜まる病気です。歯周病が、原因で起こることが多く、歯周病の症状に加え溜まった膿が皮膚の外に溢れ出す(外歯瘻)こともあります。
特に、頬(目の下)から膿が出ることが多いです。治療として抗生剤の内服を使うこともありますが、一時的な改善はあるものの再発することも多いです。当院では、血液検査などで全身状態をしっかりと把握した後、全身麻酔下で、レントゲン検査を実施して、原因の歯を特定し抜歯などを行う根本治療を行います。
歯肉口内炎は、流涎、食事困難、開口時の痛みなどの症状が見られます。原因は、口腔内細菌やウイルスの関与などが挙げられていますが、確定はできていません。治療は内科治療ではステロイドやインターフェロンが使用されます。
外科治療では、口腔内の清掃や抜歯をすることによって、改善することもあります。
歯科処置は、適切な処置を行うことや安全面を考慮し、全身麻酔下で行います。
麻酔のリスクはゼロにはできないものの、当院では、できるだけ低くできるように努めております。術前検査によるリスク評価、身体の状態や検査結果などから個々の状態に合わせた麻酔薬の使用、最新の麻酔器による管理、術中の状態変化を最新の生体モニター機器により把握し素早く対応しております。
重度に進行して、歯周病の原因となってしまっている歯は残していても感染や疼痛の原因となるため、進行度によっては抜歯をすることがあります。抜歯時と術後の痛みのケアとして、作用機序の異なる複数の痛み止めを用いるマルチモーダル鎮痛を実施しています。また、抜歯の術後も鎮痛剤の内服薬を使用して痛みのケアを行っています。
当院では悪くなった歯の治療だけではなく、予防歯科にも力をいれています。
子犬の頃から、毎日ご自宅での歯磨きを推奨しております。また全身麻酔の歯科処置後は、毎日の歯磨きの継続と、口腔内の免疫力を高めて歯周病原細菌の減少や歯肉炎の症状を軽減する『インターベリーα』を処方しております。
検査費用 | |
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術前血液検査 | 7,700円〜 |
術前レントゲン検査 | 6,050円〜 |
治療費用 | |
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歯石除去(軽度) | 33,000円 |
重度 | 入院を提案する場合もあり、状態により概算をお伝えします。 |
※価格は全て税込表示となっております。
検査費用 | |
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糞便検査 | 1,760円 |
レントゲン検査 | 4,840円〜 |
腹部超音波検査 | 5,390円〜 |
血液検査 | 6,600円〜 |
治療費用 | |
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軽度(内服) | 2,200円〜 |
中度(飲み薬、皮下点滴) | 5,500円〜 |
重度 | 入院を提案する場合もあり、状態により概算をお伝えします。 |
※価格は全て税込表示となっております。