症例紹介

【皮膚科】ゼンレリアが効かない犬のアレルギー性皮膚炎|つくば市のうめぞの動物病院 NEW

皮膚科・耳科

茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返すアレルギー性皮膚炎について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬のアレルギー性皮膚炎の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

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【症例】

柴犬、2歳、去勢済みオス

【これまでの経過】

1歳の冬から『1年中』口の周りや、足をかゆがる症状があったようです。
かかりつけの動物病院でアトピー性皮膚炎と診断されていました。
アポキルや、ゼンレリアを投薬しても、ほとんどかゆみが減らないということで、セカンドオピニオンで当院を受診されました。




【診断のポイント】

当院で痒がっている足の指間の皮膚検査を実施した結果、マラセチアが多数検出されました。
そのため、足の指間の皮膚炎はマラセチア性皮膚炎と診断しました。
『繰り返すマラセチア性皮膚炎』の『根本的な原因』はマラセチアだけではありません。
『繰り返すマラセチア性皮膚炎』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    脂漏症
④    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)

などが挙げられます。

今回のようにマラセチア性皮膚炎を繰り返し起こしている場合には、抗真菌作用のある薬用シャンプーを用いた治療を実施しても完治しない場合には、
マラセチア性皮膚炎の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります。

このワンちゃんは、抗真菌作用のある薬用シャンプーで洗っても、足先も痒がっている状態でした。
また、かかりつけの動物病院で、アトピー性皮膚炎と診断して、アポキル、ゼンレリアなどを投薬しても痒みが落ち着くことはありませんでした。
アトピー性皮膚炎の診断は、典型的なアトピー性皮膚炎以外、当院では、感染症や食物アレルギーを除外する除外診断をして初めてアトピー性皮膚炎と診断しています。
アトピー性皮膚炎が多い柴犬で、アポキルやゼンレリアが『少し効いた』から『アトピー性皮膚炎』と診断されていたので、当院では一から除外診断をし直しました。
まず、冬も含めて、『1年中痒がること』や、アポキルやゼンレリアといった、アトピー性皮膚炎に効くかゆみ止めを投薬しても、かゆみが改善しないことから食物アレルギーの関与を疑いました。
また、1歳から痒がっていることから、甲状腺機能低下症の検査は実施しませんでした。
食物アレルギー用の血液検査を実施結果、『食物アレルギー』だと判明しました。

【治療】

基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、血液検査でわかったアレルギー食を用いた食事療法を実施しました。
除去食試験を短期間で済ますため、かゆみ止めとしてアポキルも与えて頂きました。
マラセチア性皮膚炎に対しては、抗真菌作用のある薬用シャンプーを引き続き用いました。





今回の繰り返すマラセチア性皮膚炎のワンちゃんは、アトピー性皮膚炎が多い柴犬で、アポキルやゼンレリアが『少し効く』ので、アトピー性皮膚炎だと診断されていました。
そのアトピー性皮膚炎に対して、アポキルやゼンレリアをずっと内服していても、足先を痒がったり、口回りの赤みがひかないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。


当院では、抗真菌作用のある薬用シャンプーを用いても、症状が改善しないことや、『冬も1年中』痒がることから、食物アレルギーを疑って、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。血液検査を実施した結果、『食物アレルギー』だと判明しました。

基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、食物アレルギーの検査で判明した、療法食(アレルギー食)を使用しました。
また、「アトピー性皮膚炎」も併発している可能性があるため、アポキルを用いて症状を落ち着かせました。




『繰り返すマラセチア性皮膚炎』の『根本的な原因』はマラセチアだけではありません。
『繰り返すマラセチア性皮膚炎』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    脂漏症
④    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)

そのため、『繰り返すマラセチア性皮膚炎』の『根本的な原因』をしっかりつきとめる必要があります。
食物アレルギー用の血液検査は、検査費用も高く(当院では約4万円かかります)、食物アレルギーの血液検査の必要性には賛否両論あります。
しかし、食物アレルギーの血液検査を実施した結果、最適なアレルギー食を選択できることで、皮膚や耳の症状がとても良くなることも多いです。
また、ゼンレリアの適応として、アトピー性皮膚炎の他に『食物アレルギー』という記載がありました。
人の場合は、『食物アレルギー』がある場合には、血液検査を実施したり、合わない食物は避けると思います。
そのため、犬も『食物アレルギー』なのであれば、食物アレルギーを起こしている状態で、薬を飲むのではなく、食物アレルギー用の血液検査を実施したり、除去食試験➡暴露試験を実施して、『食物アレルギー』の症状を抑えることが大切だと考えます。

当院では、食物アレルギーの検査を実施して、最適なアレルギー食を用いて1カ月~1カ月半ほど除去食試験を行って、食物アレルギーによる痒みを除外した後に、アトピー性皮膚炎の治療を実施しております。

食物アレルギーを除外していない状態で、アポキルが効かないから食物アレルギーにも効くというゼンレリアを使用するのではなく、
まずは、アトピー性皮膚炎と診断する場合には、しっかりと食物アレルギーを除外したり、食物アレルギーの治療を実施することが重要と考えております。

同じように繰り返すマラセチア性皮膚炎や、外耳炎で悩まれている飼い主様は、一度当院までお問合せください。


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