症例紹介

【耳科】アミノプロテクトケアで治らなかった犬の外耳炎治療|つくば市のうめぞの動物病院 NEW

皮膚科・耳科

茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返す膿皮症について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の外耳炎の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

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【症例】

アメリカンコッカー、3歳、去勢オス

【これまでの経過】

子犬の時から(生後3か月)耳を痒がっていたようです。
かかりつけの動物病院では、食物アレルギーを疑っていたのか、アミノプロテクトケア(えんどう豆)と点耳薬としてウェルメイトが処方されていました。
また、痒み止めとしてアポキルを処方されていました。
かかりつけの動物病院でアレルギー食(アミノプロテクトケア)を処方されているので、それで食事療法を実施して、点耳薬としてウェルメイトや、痒み止めとしてアポキルを投薬しているにも関わらず、耳を痒がる症状が改善しないためセカンドオピニオンで当院を受診されました。



【診断のポイント】

外耳炎を繰り返し起こしているお耳を当院でも再検査した結果、細菌やマラセチアというカビが検出されました。
しかし、細菌やマラセチアは『外耳炎を悪化させる要因』の一つですが、『外耳炎の根本的は原因』ではありません。

『繰り返す外耳炎』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    耳ダニ
④    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
⑤    腫瘍などの異物

などが挙げられます。
そのため、今回のように外耳炎を繰り返し起こしている場合には、細菌や、マラセチアに対しての抗生剤や、抗真菌剤を含む点耳薬を用いた治療だけを行うのではなく、外耳炎の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります
当院では、「マラセチア性外耳炎」という診断は実際は行っていません。

おうちに来た子犬の時(生後3か月)から耳を痒がっていることから、
②食物アレルギー
が原因の一つであることが疑われました。
かかりつけの動物病院では、新奇タンパク質(今まで食べたことがないタンパク質)を与える目的で、えんどう豆のタンパク質を使用しているアミノプロテクトケア(えんどう豆)を与えていたと推測します。
そのアミノプロテクトケアを与えていても、外耳炎の症状が改善していないため、当院では適切なアレルギー食を見つけるため、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。
食物アレルギー用の血液検査を行った結果、「食物アレルギー」であることがわかり、適切なアレルギー食が決まりました。

【治療】

外耳炎の『根本的な原因』である「食物アレルギー」に対しては食物アレルギーの血液検査で調べて判明して適切なアレルギー食を使用しました。
痒み止めを使用しながら、2か月後には、外耳炎の症状は改善しました。



今回の外耳炎のワンちゃんは、子犬の時から(生後3か月)から耳を痒がる症状があったようです。
そのため、かかりつけの動物病院では【食物アレルギー】を疑って、新奇タンパク質(今までに食べたことのないタンパク質)を与える方法で、除去食試験としてえんどう豆のアミノプロテクトケアを使用したようです。
しかし、3年近くたっても外耳炎の症状が改善しないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。

『繰り返す外耳炎』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    耳ダニ
④    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
⑤    腫瘍などの異物


1歳未満から】耳を痒がることから、当院でも
②食物アレルギーによる外耳炎
を疑って、適切なアレルギー食を探すために、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。
その結果、【食物アレルギー】と診断でき、また、適切な食物アレルギーが決まりました。
今回の外耳炎は【食物アレルギー性外耳炎】と診断しました。
「食物アレルギー」に対する食事療法で一旦は症状は改善しました。
今後、季節の変わり目(春や秋など)になって、『アトピー性の外耳炎』が併発してこないか注意していきます。

アミノプロテクトケアは動物性タンパク質を使用していないアレルギー食動物性のタンパク質がアレルゲンであるワンちゃんの治療に用いるのにとても良いアレルギー食です。
実際、当院でも、食物アレルギー用の血液検査で、動物性タンパク質がアレルゲンになっているワンちゃんに使用した場合には、とても良い治療成績が出ています。
しかし、逆に植物性タンパク質がアレルゲンになっているワンちゃんにとっては、逆効果で食物アレルギー性の皮膚炎や、外耳炎は悪化していくと思われます。
食物アレルギー用の血液検査は、検査費用も高く(当院では約4万円かかります)、食物アレルギーの血液検査の必要性には賛否両論あります。
しかし、今回のワンちゃんのように、たくさんあるワンちゃん用のアレルギー食の中から、適切なフードを選ぶ際には、とても良い検査だと考え、当院では積極的に検査を実施しております。
今回のよう、食物アレルギーの血液検査を実施した結果、たくさんあるアレルギー食の中から最適なアレルギー食を選択できることで、今まで他のアレルギー食を与えても、改善しなかったワンちゃんの耳の症状が良くなることも多いです。


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