症例紹介

【皮膚科】痒みがある治らない犬の膿皮症治療|つくば市のうめぞの動物病院 NEW

皮膚科・耳科

茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返す膿皮症について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の膿皮症の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

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【症例】

ウェストハイランドテリア、8歳、去勢済みオス

【これまでの経過】

4歳の春から体を痒がる症状が始まったようです。(4年前)
かかりつけの病院では、アトピー性皮膚炎と診断て、アポキルの投薬を始めました。
はじめはアポキルを内服していると効果があったようです。
しかし、ある時期からアポキルを投薬してもかゆみが改善されなくなってきたようです。
【1年中痒がる】症状が続くためセカンドオピニオンで当院を受診されました。







【診断のポイント】

当院で痒がっている足先やお腹の皮膚検査を実施した結果、細菌が多数検出されました。
そのため、全身の皮膚炎は膿皮症(細菌性皮膚炎)と診断しました。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は細菌だけではありません。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④    抗生物質の長期使用による耐性菌
などが挙げられます。


今回のように膿皮症(細菌性皮膚炎)を繰り返し起こしている場合には、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた治療を実施しても完治しない場合には、
膿皮症(細菌性皮膚炎)の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります。

このワンちゃんは、マラセブシャンプーで洗っても体を全体的に痒がっている状態でした。
アトピー性皮膚炎の診断は、典型的なアトピー性皮膚炎以外、当院では、感染症や食物アレルギーを除外する【除外診断】をして初めてアトピー性皮膚炎と診断しています。
アトピー性皮膚炎が多いウェスティで、アポキルが4歳の頃は効いたから『アトピー性皮膚炎』と診断されていました。しかし、ここ数年はアポキルでは痒みがコントロール出来ていないため、当院では一から除外診断をし直しました。
まず、『1年中痒がること』から食物アレルギーの関与を疑いました。
当院を受診された時、8歳でしたが、4歳の春から皮膚炎が起きているため、甲状腺機能低下症の検査はまだ、実施しませんでした。
抗菌作用のあるマラセブシャンプーを用いていらっしゃっても、皮膚炎の症状は改善していないため、食物アレルギーを疑いました。
食物アレルギー用の血液検査を実施結果、『食物アレルギー』だと判明しました。

【治療】

基礎疾患である『食物アレルギー』に対しては、血液検査でわかったアレルギー食を用いた食事療法を実施しました。
除去食試験を短期間で済ますため、かゆみ止めとしてアポキルも与えて頂きました。
膿皮症(細菌性皮膚炎)に対しては、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いました。







今回のかゆみが一年中ある膿皮症のワンちゃんは、アトピー性皮膚炎と診断されてアポキルが処方されていました。
当初は、春や夏などに痒みがある時にアポキルを与えて、かゆみがコントロール出来ていました。
しかし、数年後からアポキルを内服しても痒みがコントロールできなくなり、【一年中体をかゆがる】膿皮症が改善しないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。

当院では、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いても、症状が改善しないことや、【1年中痒がる】ことから、食物アレルギーを疑って、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。血液検査を実施した結果、『食物アレルギー』だと判明しました。

基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、食物アレルギーの検査で判明した、療法食(アレルギー食)を使用しました。
また、「アトピー性皮膚炎」も併発している可能性があるため、アポキルを用いて症状を落ち着かせました。

『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④    抗生物質の長期使用による耐性菌

そのため、『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』をしっかりつきとめる必要があります。
食物アレルギー用の血液検査は、検査費用も高く(当院では約4万円かかります)、食物アレルギーの血液検査の必要性には賛否両論あります。
しかし、食物アレルギーの血液検査を実施した結果、最適なアレルギー食を選択できることで、皮膚や耳の症状が早期にとても良くなることも多いです。
食物アレルギーの検査を実施して、最適なアレルギー食を用いて1カ月~1カ月半ほど除去食試験を行って、食物アレルギーによる痒みを除外した後に、アトピー性皮膚炎の治療を実施しております。
また、ステロイドやアポキルはアトピー性皮膚炎には良く効くお薬ですが、食物アレルギーの場合には少ししか効かないことが多いです。
食物アレルギーを除外していない状態で、ステロイド(プレドニン)やアポキルが効かないから、ゼンレリアを使用するのではなく、
まずは、
アトピー性皮膚炎と診断する場合には、しっかりと食物アレルギーを除外したり、食物アレルギーの治療を実施することが重要と考えております。

同じように繰り返す膿皮症(細菌性皮膚炎)や、外耳炎で悩まれている飼い主様は、一度当院までお問合せください。


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