【皮膚科】食物アレルギーを併発した犬のアトピー性皮膚炎|つくば市のうめぞの動物病院 NEW
茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返すアトピー性性皮膚炎について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬のアトピー性皮膚炎の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。
【症例】
キャバリア、6歳、去勢済みオス
【これまでの経過】
3歳の頃から春に痒みが出て、その際にかかりつけの動物病院でアポキルとマラセブシャンプーを処方されてシャンプー療法を実施されていました。
ここ1年程は1年中痒がっていて、アポキルを内服したり、1週間に2回マラセブシャンプーで洗っても痒みが改善しないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。
【診断のポイント】
当院で痒がっているお腹や首の皮膚検査を実施した結果、細菌が多数検出されました。
そのため、足先やお腹の皮膚炎は膿皮症(細菌性皮膚炎)と診断しました。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は細菌だけではありません。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
① アトピー
② 食物アレルギー
③ ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④ 抗生物質の長期使用による耐性菌
などが挙げられます。
今回のように膿皮症(細菌性皮膚炎)を繰り返し起こしている場合には、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた治療を実施しても完治しない場合には、
膿皮症(細菌性皮膚炎)の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります。
このワンちゃんは、3歳頃には春などに痒がった際には、かゆみ止めとしてアポキルを処方されると、痒みが落ち着いて春が過ぎるとかゆみ止めを内服しなくて大丈夫だったようです。その頃の痒みは【季節性がある】ためアトピー性皮膚炎だった可能性があります。
しかし、1年以上前から春だけではなく【1年中かゆがる】症状があるため、食物アレルギーの関与を疑いました。
5歳から【1年中かゆがる】ため、甲状腺機能低下症の検査はまだ、実施しませんでした。
抗菌作用のあるマラセブシャンプーを用いていらっしゃっても、皮膚炎の症状は改善していないため、食物アレルギーを疑いました。
食物アレルギー用の血液検査を実施結果、『食物アレルギー』だと判明しました。
【治療】
基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、血液検査でわかったアレルギー食を用いた食事療法を実施しました。
除去食試験を短期間で済ますため、かゆみ止めとしてアポキルも与えて頂きました。
膿皮症(細菌性皮膚炎)に対しては、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いました。
今回の繰り返す膿皮症のワンちゃんは、3歳頃に体をかゆがり出した時は、【春だけかゆがる季節性】がありました。春に痒み止めであるアポキルを処方された後は、夏以降はかゆみ止めの内服をする必要はなかったので、アトピー性皮膚炎と診断されていたと思われます。
しかし、1年程前からは、【1年中かゆみがあって】かゆみ止めのアポキルを内服しても、かゆみが改善されないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。
当院では、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いても、症状が改善しないことや、『1年中』痒がることから、食物アレルギーを疑って、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。血液検査を実施した結果、『食物アレルギー』だと判明しました。
基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、食物アレルギーの検査で判明した、療法食(アレルギー食)を使用しました。
また、「アトピー性皮膚炎」も併発している可能性があるため、アポキルを用いて症状を落ち着かせました。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
① アトピー
② 食物アレルギー
③ ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④ 抗生物質の長期使用による耐性菌
そのため、『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』をしっかりつきとめる必要があります。
食物アレルギー用の血液検査は、検査費用も高く(当院では約4万円かかります)、食物アレルギーの血液検査の必要性には賛否両論あります。
しかし、食物アレルギーの血液検査を実施した結果、最適なアレルギー食を選択できることで、皮膚や耳の症状がとても良くなることも多いです。
食物アレルギーの検査を実施して、最適なアレルギー食を用いて1カ月~1カ月半ほど除去食試験を行って、食物アレルギーによる痒みを除外した後に、アトピー性皮膚炎の治療を実施しております。
また、アポキルはアトピー性皮膚炎には良く効くお薬ですが、食物アレルギーの場合には少ししか効かないことが多いです。
食物アレルギーを除外していない状態で、アポキルが効かないから、よりかゆみ止め効果が強いゼンレリアを使用するのではなく、
まずは、アトピー性皮膚炎と診断する場合には、しっかりと食物アレルギーを除外したり、食物アレルギーの治療を実施することが重要と考えております。
同じように繰り返す膿皮症(細菌性皮膚炎)や、外耳炎で悩まれている飼い主様は、一度当院までお問合せください。