茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、犬の外耳炎について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の外耳炎の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

外耳炎とは

外耳炎とは、犬の耳の穴が赤くなり、炎症を起こす病気です。

外耳炎の症状

耳の赤み、かゆみ、におい、耳垢の増加などがあります。

外耳炎の原因

外耳炎が起きている場合、細菌や、マラセチアというカビが増殖していることが多いです。しかし、『繰り返す外耳炎』の『根本的な原因』は細菌や、マラセチアではなく、アトピー、食物アレルギー、耳ダニ、ホルモンバランスの崩れ（甲状腺機能低下症）、腫瘍などの異物です。そのため、外耳炎を繰り返し起こしている場合には、細菌や、マラセチアに対しての抗生剤や、抗真菌剤を用いた治療だけを行うのではなく、外耳炎の『根本的な原因』も治療する必要があります。

外耳炎の診断

1. 症状の観察：犬が頭を振ったり、耳をかゆがったり、耳を気にする様子を観察します。また、耳の中に異常な分泌物があるかどうかも確認します。

2. 耳の検査：耳鏡を使用して犬の耳を内部を観察します。これにより、耳の中に炎症や腫れ、赤み、異物などがあるかどうかを確認します。また、鼓膜の異常がないか確認します。

3. 耳垢検査：細菌やマラセチア（カビ）の増殖がないか確認します。また、ミミダニの感染がないか確認します。

4.外耳炎の『根本的な原因』を調べる：外耳炎が繰り返し起きている場合には、アトピーや、食物アレルギー、ホルモンバランスの崩れ（甲状腺機能低下症）が起きていないか検査します。

外耳炎の治療

1.しっかり耳の中を洗浄して、耳垢を取り除き、細菌、マラセチアの絶対数を減らします。

2.細菌や、マラセチアに対して、抗生剤や抗真菌剤を含む点耳薬を用いることもあります。

3.アトピーや、食物アレルギー、甲状腺機能低下症などの外耳炎の『根本的な原因』を治療する。

症例報告

犬種

ラブラドールレトリバー

年齢

4歳

どんな症状

マラセチアの増殖を伴う外耳炎を繰り返起こしていました。外耳洗浄と、マラセチアに対して効果のある抗真菌剤を含む点耳薬を用いても外耳炎を繰り返しました。

どんな治療

食物アレルギー用の血液検査を実施しました。アレルギーの検査結果より、外耳炎の『根本的な原因』が食物アレルギーだと診断できたため、アレルギー食にフードを替えました。アレルギー食に替えてから、2ヶ月後より、外耳炎はぶり返していません。

Before