症例紹介

犬の膿皮症の症状や原因、治療法について獣医師が解説|茨城県つくば市のうめぞの動物病院

皮膚科

茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、犬の膿皮症について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の膿皮症の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

膿皮症とは

膿皮症は、皮膚に細菌が感染し、皮膚の表面に丘疹を生じる炎症性疾患です。

膿皮症の症状

皮膚表面に丘疹ができ、赤みや腫れ、かゆみを起こします。

膿皮症の原因

表在性膿皮症の原因となる細菌は、ほとんどがスタフィロコッカス・シュードインターメディウス(Staphylococcus pseudintermedius)という細菌で、一般的に「ブドウ球菌」と呼ばれます。

この細菌は皮膚にトラブルのないワンちゃんの皮膚表面にも存在している常在菌のひとつです。
そのため、膿皮症は他のワンちゃんから細菌が感染して発症するのではなく、皮膚や皮膚のバリア機能の異常によって、皮膚に元々いた細菌が過剰に増えることで発症すると考えられています。    
そして、その感染を引き起こす要因として、アトピー性皮膚炎や食物アレルギーなどのアレルギー疾患や、甲状腺機能低下症などのホルモン異常が背景にあることが多いです。また、皮膚バリア機能が未熟な子犬での発症も多くみられます。

膿皮症の診断

膿皮症の診断の基本は、病変部の皮膚から原因となる細菌を顕微鏡で検出することです。

膿皮症の治療

抗菌シャンプーや抗菌作用のある外用薬を用いて治療します。通常は、比較的治療に反応がみられることが多い病気です。
しかし、再三繰り返すようであれば、基礎疾患(アレルギー疾患や、ホルモン異常)の精査、治療も同時に行う必要があります。

症例報告

犬種

柴犬

年齢

12歳

どんな症状

2年前から、お腹や、足先の膿皮症が起きて、かゆみと赤みが続いていたようです。かかりつけの病院で、かゆみ止めの内服薬(アポキル)と抗生剤を1年以上内服していたが、かゆみの症状が良くならないため、当院を受診されました。

どんな治療

抗菌シャンプーと、アレルギー食を使用しました。アレルギー食を用いて2ヶ月後には、体の赤み、かゆみが良化して、かゆみ止の内服を減薬できました。

Before






After






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