【皮膚科】アトピー治療で治らない犬の膿皮症治療|つくば市のうめぞの動物病院
茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返す膿皮症について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の膿皮症の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。
【症例】
ポメラニアン、9歳半、未避妊メス
【これまでの経過】
7歳の冬から腹部から膿皮症が出来始めたようです。
かかりつけの動物病院で、はじめは抗生剤の内服薬を処方されたり、アポキルをかゆみ止めとして処方されていました。また、症状が改善しないため、ノルバサンシャンプーを用いたシャンプー療法も併用されていました。また、外用薬として抗生剤の外用薬も処方されていました。
それでも、膿皮症が改善しないために、アトピーや食物アレルギーの検査も実施して、かゆみ止めの内服や、アレルギー食を与えていらっしゃいました。
また、アトピー性皮膚炎に対しては体質改善として減感作療法も実施されていました。
しかし、膿皮症の症状が改善しないため、セカンドオピニオンで当院を受診されました。
背中や腹部に膿皮症が広がって、1年半以上治療されていても膿皮症が改善されていない状態でした。
【診断のポイント】
当院で皮膚検査の結果、皮膚病変部に細菌が検出されました。
そのため、膿皮症(細菌性皮膚炎)と診断しました。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は細菌だけではありません。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
① アトピー
② 食物アレルギー
③ ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④ 抗生物質の長期使用による耐性菌
などが挙げられます。
そのため、今回のように膿皮症(細菌性皮膚炎)を繰り返し起こしている場合には、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた治療を実施しても完治しない場合には、
膿皮症(細菌性皮膚炎)の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります。
かかりつけの動物病院では、抗生剤の内服薬以外に、薬用シャンプーも使用していました。
また、
① アトピー
② 食物アレルギー
を疑ってアレルギー検査などを実施して、アトピーに対しては、アポキルなどの痒み止め、食物アレルギーに対しては、アレルギー食を用いて治療をされていました。
ただし、
① アトピー
が原因の場合には、ほとんどが1歳から3歳頃までに発症するのに対して、このワンちゃんの膿皮症の症状は7歳で発症しているため、アトピーが原因ではないのではないかと考えられました。
また、鼻先や足先の被毛も薄くなっていることから、甲状腺機能低下症などのホルモンバランスが関与していないか調べるため、甲状腺ホルモンを検査しました。
その結果、『甲状腺機能低下症』であることがわかりました。
【治療】
基礎疾患である「甲状腺機能低下症」に対しては甲状腺ホルモンを補充する内科療法を開始しました。
膿皮症に関しては、薬用シャンプーを使用しました。
また、足先をかゆがるとのことでしたが、アトピー性皮膚炎が原因にしては、発症が7歳のため、アポキルは使用せずに、甲状腺ホルモンの補充だけでどこまで改善するか経過をみました。
1か月半後には、全身に広がっていた膿皮症も症状は少しづつ良化して、痒みも軽減して、鼻先や、足先の毛も生えてきました。
今回治療したワンちゃんは、7歳に膿皮症が出来始めましたが、膿皮症が全身に広がったことで、皮膚をかゆがる症状も出始めました。
そのため、皮膚をかゆがる症状が強くなってきたために、かかりつけの動物病院でアトピー性皮膚炎や、食物アレルギーの関与を疑って、アポキルやアレルギー食を用いた治療も実施されていました。
しかし、膿皮症の出始めた年齢が7歳で、アトピー性皮膚炎が原因とする場合には、年齢が遅めでした。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
① アトピー
② 食物アレルギー
③ ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④ 抗生物質の長期使用による耐性菌
中年齢の7歳で膿皮症が出始めていることから、
③ 甲状腺機能低下症
を疑って検査した結果、『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は、『甲状腺機能低下症』でした。
このように、『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』をしっかりつきとめる必要があります。
同じように膿皮症などの皮膚病で悩まれている飼い主様は、一度当院までお問合せください。