症例紹介

【皮膚科】セファクリアで治らない犬の膿皮症治療|つくば市のうめぞの動物病院 NEW

皮膚科・耳科

茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、なかなか治らない繰り返す膿皮症について、病気の症状や原因、治療法について解説していきます。
当院では、犬の膿皮症の治療を行っておりますので、お悩みの場合は一度ご相談ください。

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【症例】

フレンチブルドッグ、7歳、避妊済みメス

【これまでの経過】

半年ほど前に背中の皮膚の症状が出たようです。
かかりつけの動物病院で皮膚検査した結果、膿皮症と診断されて、セファクリア(抗生剤)と痒み止めの内服が処方されて毎日内服をされていたようです。
抗生剤の内服を継続して処方されていたようですが、背中の一部分から始まった症状は、体全身に広がっていきましたが、処方される薬は、セファクリア(抗生剤)と痒み止めで治療の変更はなく、症状も進行していくため、当院をセカンドオピニオンで受診されました。





【診断のポイント】

当院で背中など、全身に広がっている皮膚炎の箇所で、皮膚検査を実施した結果、細菌が多数検出されました。
そのため、背中を中心とした皮膚炎は膿皮症(細菌性皮膚炎)と診断しました。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は細菌だけではありません。
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④    抗生物質の長期使用による耐性菌
などが挙げられます。


今回のように膿皮症(細菌性皮膚炎)に対して、セファクリアといった抗生剤の内服を長期間内服している場合で、膿皮症が進行している場合には、
膿皮症(細菌性皮膚炎)の『根本的な原因』を見つけて、その『根本的な原因』も治療する必要があります
昔は、ワンちゃんの膿皮症に対しては、抗生剤の内服が使用されていました。
しかし、最新のガイドラインでは、表在性の膿皮症に対しては、第一選択は抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた外用療法が推奨されています。

(しかし、深在性の膿皮症や、細菌性の膀胱炎などでは、薬剤感受性試験を用いての抗生剤の投薬が第一選択ではありますが)

このワンちゃんは長期間、抗生剤を服用しているため、
④    抗生物質の長期使用による耐性菌
が出ていると判断しました。
そのため、今まで服用していた抗生剤の内服は中止して、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた外用療法を開始しました。
抗生剤の内服を中止して、抗菌作用の薬用シャンプーを用いた外用療法を実施したところ、膿皮症の進行はとまりました。
しかし、当院に初めて来院された時よりは、かゆみが幾分軽減したものの、依然として背中などを中心とした体の痒みが残りました。
そのため、     
①     アトピー
②    食物アレルギー

などが基礎疾患にあることを疑いました。
①    アトピー
にも効く痒み止めを服用しても痒みが軽減していなかったことや、背中を痒がるのは、
①    アトピー性皮膚炎よりは
②    食物アレルギー
の症状のため、食物アレルギーの検査を実施しました。
その結果、
②    【食物アレルギー】
と診断しました。

食物アレルギーのため、始め主に、背中に膿皮症が出現しました。

かかりつけの動物病院で、セファクリア(抗生剤の内服)を用いた治療を開始したものの、その抗生剤が効果がない耐性菌だったのか、効果がない上に、免疫力を低下する作用のある痒み止めの内服を併用したことで、膿皮症が全身に広がったと診断しました。

【治療】

全身に広がった膿皮症に対しては、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた外用療法を実施しました。

また、基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、血液検査でわかったアレルギー食を用いた食事療法を実施しました。
除去食試験を短期間で済ますため、かゆみ止めとしてアポキルも与えて頂きました。





今回の全身に膿皮症が広がっているワンちゃんは、膿皮症に対して、セファクリア(抗生剤の内服)と痒み止めの内服薬が数カ月処方されていました。
しかし、膿皮症がはじめは、背中だけであったのが、全身に広がって症状が悪化しているため当院をセカンドオピニオンで受診されました。

当院で、セファクリア(抗生剤の内服)を中止して、抗菌作用のある薬用シャンプーを用いた外用療法を実施した所、膿皮症によるひどい痒みは軽減しました。
しかし、膿皮症に対する薬用シャンプーを用いた外用療法では完治しないことや、【背中を痒がる】といった、【食物アレルギー】の症状があるため、食物アレルギーを疑って、食物アレルギー用の血液検査を実施しました。血液検査を実施した結果、『食物アレルギー』だと判明しました。

基礎疾患である「食物アレルギー」に対しては、食物アレルギーの検査で判明した、療法食(アレルギー食)を使用しました。




『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④    抗生物質の長期使用による耐性菌
そのため、『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』をしっかりつきとめる必要があります。

今回のワンちゃんは、
②    食物アレルギー
による膿皮症が背中に出来た。
その膿皮症に対して、セファクリア(抗生剤)の内服や、痒み止めの内服を長期間しようしたことで、
④    抗生物質の長期使用による耐性菌
膿皮症を起こしている、耐性菌に対して、効果がない抗生剤の内服を続けて、さらに免疫力を低下させる痒み止めも併用していたことで、膿皮症が全身に広がっていったと考えました。

今回のワンちゃんのような、表在性の膿皮症では、ガイドラインが更新されて、第一選択は薬用シャンプーなどを用いた外用療法となっており、当院でも、表在性の膿皮症では、外用療法を第一選択としております。
しかし、いまだに表在性の膿皮症に対して、抗生剤の内服を長期間使用していて、その膿皮症が良くならないとセカンドオピニオンで来院するワンちゃんを多く見かけます。
そのようなワンちゃんで、膿皮症や外耳炎の薬剤感受性試験を実施すると、耐性菌が多く認められています。
当院でも、深在性の膿皮症や、細菌性の膀胱炎では、薬剤感受性試験を使用しながら、抗生剤の内服を使用しております。
しかし、耐性菌を作らない、蔓延させないため、抗菌薬の全身療法は最低限にとどめております。
表在性の膿皮症に対しては、薬用シャンプーなどの外用療法を第一選択として、それで完治しない場合には、
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』は
①    アトピー
②    食物アレルギー
③    ホルモンバランスの崩れ(甲状腺機能低下症など)
④    抗生物質の長期使用による耐性菌

に立ち返って、
『繰り返す膿皮症』の『根本的な原因』をしっかりつきとめることがとても重要だと考えます。


同じように繰り返す膿皮症(細菌性皮膚炎)や、外耳炎で悩まれている飼い主様は、一度当院までお問合せください。


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