犬の去勢手術は必要?メリットとデメリット、タイミングについて獣医師が解説|茨城県つくば市のうめぞの動物病院
茨城県つくば市・土浦市・牛久市・つくばみらい市・阿見町の皆様、こんにちは。
茨城県つくば市にあるうめぞの動物病院です。
今回は、犬の去勢手術について、タイミングやメリット、デメリット、予防できる病気を解説していきます。
当院では、犬の去勢手術の治療を行っておりますので、お考えの場合は一度ご相談ください。
犬の去勢手術とは
犬の去勢手術は、病気の予防で精巣を摘出する手術です。
去勢手術を受けるタイミング
マーキング(片方の後ろ足を上げて、排尿をすること)を始めてしまう前に去勢手術をおすすめしています。
そのため、当院では生後6ヶ月〜6ヶ月半の月齢での手術をおすすめしています。
去勢手術を受けるメリット
①前立腺肥大、化膿性前立腺炎を予防すること
前立腺膿瘍は、前立腺に細菌が感染し、膿が溜まる病気です。
溜まった膿で前立腺が破裂すると、犬のお腹の中で細菌が広がり、腹膜炎を起こして致死的な状態になります。
前立腺肥大も、前立腺膿瘍も去勢手術を実施することで予防ができます。
②会陰ヘルニアを予防できること
肛門の周囲(会陰部)の筋肉が薄くゆるくなってしまうために、その隙間から脂肪や、腸、膀胱などの臓器が飛び出てしまい肛門の周囲の腫れが見られる病気です。
筋肉が薄くなってしまう原因に男性ホルモンが関与しているといわれ、未去勢の中高齢の雄の犬で多く発生します。
手術によって、隙間をなくす手術を実施しますが、再発することもあります。
会陰ヘルニアも去勢手術を実施することで予防することができます。
③肛門周囲腺腫を予防できること
肛門の周囲および尾根部によくみられ、硬い結節として発生する腫瘍で、痒みを伴うこともあります。高齢の去勢していないオス犬に比較的多くみられます。
良性の場合でも、腫瘍の程度によって皮膚の潰瘍化、出血、化膿などを引き起こすことがあります。また、さらに進行すると排便障害(便が出にくい)などの症状が現れる場合があります。
④精巣腫瘍を予防できること
去勢手術を受けるデメリット
①全身麻酔をかける必要があること
②ホルモンバランスが崩れて太りやすくなること
去勢手術で予防できる病気
①前立腺肥大、化膿性前立腺炎
②会陰ヘルニア
③肛門周囲腺腫
去勢手術を受ける流れ
受付・問診
避妊・去勢手術は予約制となりますので、お電話にてご予約をお取りください。
また、当院を受診されたことのない方は、事前にご受診いただき診察をさせていただきます。手術当日は、12時間前時から絶食していただき、午前9時までにご来院ください。
検査
全身の身体検査のほか、オスであれば精巣の状態、メスであれば陰部や乳腺の状態を確認いたします。また麻酔によるリスクを最小限に抑え、
より安全に手術を行うため、血液検査やレントゲン検査など術前検査をさせていただきます。
手術
術前検査の結果に基づいて全身麻酔をかけ、手術を行います。
基本的にオスの場合は日帰りで、メスの場合は開腹手術のため1泊2日のお預かりとなります。
お会計・次回の予約
お迎えの際に手術の内容、術後のケア方法についてご説明いたします。
約1週間後に体調のチェックと抜糸を行いますので、お会計時に次回のご予約をお取りください。
去勢手術後の注意点
①手術後(抜糸までの)1週間は傷口を舐めないようにエリザベスカラーを着ける必要があります。
②手術後は、ホルモンバランスが崩れるため太りやすくなるので、食事管理で太らないように気をつける必要があります。
去勢手術の料金
猫 ¥16,500(税込)
犬 ¥20,900(税込)~
費用には血液検査代・麻酔代・手術代・点滴代・入院費・内服代が含まれます。
犬では体重10kg以上の場合、5kg毎に5,500円(税込)加算となります。
妊娠時は犬猫ともに別途費用がかかります。