椎間板ヘルニア・手術・犬

今回は椎間板ヘルニアになってしまい、手術した他のワンちゃんの手術・手術後の経過を書いてみます。

椎間板ヘルニアになりやすい犬種と言えば、ダックスフンドが良く知られていますが、他にもウェルシュ・コーギー、トイプードル、フレンチブルドッグ、ビーグル、シーズーなどでも発症します。

今回椎間板ヘルニアの手術を行ったワンちゃんはフレンチブルドッグで、体のどこかを痛がっているということで他院を受診されていました。

そこでは椎間板ヘルニアと診断されておらず、外用薬のみ処方されていて、痛みが悪化しているということで当院を受診さsれました。

当院では、背中に強い痛みがあることや、犬種、年齢から椎間板ヘルニアが強く疑われることをお伝えして、麻痺の症状がないため内科療法を選択して痛み止めの処方と自宅での「絶対安静」を指示しました。

しかし、その後すぐに状態が悪化して、麻痺の症状が出てきて後ろ足を全く動かせなくなりました。(椎間板ヘルニアでのグレード4)

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椎間板ヘルニアであることと、その起きている箇所を確定するためにMRI検査を受けてきて頂き、椎間板ヘルニアの手術を行いました。

MRI検査で確認した通り、神経が椎間板物質によって圧迫を強く受けていました。青い矢印は、椎間板物質を取り除いたことで元の正常な形状に戻った神経です。

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手術後数日で後ろ足は動くようになりましたが、退院時にはまだ力強く歩けてはいませんでした。

飼い主様に自宅でリハビリ運動を行っていただいた結果、手術後1ヶ月後の診察時には、力強い歩き方で診察室に入って来てくれました。

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椎間板ヘルニアになってしまった場合には、内科療法で改善することもありますが、内科療法を行っても改善が見られない場合、もしくは悪化してしまう場合には早めに手術を受けることを検討して頂くことを当院ではおすすめしています。

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