乳腺腫瘍・避妊手術・犬・猫

今回は乳腺腫瘍について書きます。

乳腺腫瘍は、中年齢以上のメスの犬や猫にできることがあります。

乳腺腫瘍のうち、は良性腫瘍が50%、悪性腫瘍が50%と言われています。一方、では乳腺腫瘍のうち90%が悪性と言われています。

悪性腫瘍の場合には、肺などに転移してしまうことがあります。また、良性腫瘍であってもどんどん大きくなって、腫瘍が自壊して化膿してしまったり、手術による摘出が困難になることがあります。

そのため、当院では乳腺腫瘍が見つかった場合には早期に摘出することをおすすめしています。

今回乳腺腫瘍を摘出した子は写真の赤丸の部分にそれぞれ腫瘍がみつかりました。

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そのため、青丸のように第3~5乳腺の摘出手術を行いました。また、子宮蓄膿症の予防として、避妊手術も同時に行いました。

 

 

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の場合、初めての発情の前に手術を行うことで、乳腺腫瘍を99.5%予防することができます。
の場合、6ヶ月齢までに手術を行うことで、乳腺腫瘍を91%予防することができます。
も年齢を経るごとに避妊手術による乳腺腫瘍の予防効果が低下してしまうので、乳腺腫瘍の予防のために手術を行う場合は、生後6ヶ月齢頃までに手術を行うのが良いです。

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子宮蓄膿症の記事はこちら

 

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